ナース

長く続けることが大事

医者

服用後2~4週間で効果が現れる

抗うつ剤は、飲み始めてから効果が現れるまでに2~4週間ほどかかります。すぐには効果が現れないので、「この薬、効いていないじゃないか」などと早合点して、飲むのを自己判断で中止しないようにすることが重要です。通常は少量から始めて、副作用や効果を見ながら少しずつ量を増やしていきます。薬の量が増えたからと言って、また悪くなったわけでも悪化しているという訳ではないので、悲観的にならないようにしてください。また、薬の服用を止めたりしないでください。抗うつ剤の効果を判定するには、8週間ほどの経過観察が必要なこともあります。効果が出るまでに時間がかかる、ということをあらかじめ知っていると気持ちも少しは楽だと思います。症状が良くなっても、数カ月間は再び症状が出てくるのを抑えるために、維持量といって一定量の薬を服用します。時には症状が改善していても半年〜9ヶ月ほど、維持量を服用することもあります。薬がなかなか減らないことを気にする患者さんも多いのですが、このような服用方法をとるのが一般的だということを知っておきましょう。薬を終了するときは、少しずつ減らしていきます。抗うつ薬を4週間以上服用した人が、突然中止したり急に薬の量を減らしたりすると、離脱症候群と言われる症状が出ることがあります。すべての抗うつ薬で見られますが、特に第三世代と呼ばれるグループのSSRIで問題となることが多い傾向があります。離脱症候群になると、不安や焦燥や不眠が出てきたり、耳鳴りやめまいや頭痛や吐き気などの症状が出てきます。また、電気ショックに遭ったような感覚が起きたり、震えが起きることもあります。このような離脱症候群を起こさないためにも、抗うつ剤を使って治療するときの特徴などをしっかりと認識して、自分の判断で薬の量を増やしたり減らしたり、薬を飲むのを止めたりしないことが非常に重要です。抗うつ剤の効果が現れるためには、患者さんがきちんと指示通りに服用している必要があります。もしも飲み忘れた時は、そのことを正直に担当医に告げて下さ。飲み忘れて効果が出ていないのを、効いてないと判断されると思わぬ事態に陥ることもあります。今服用している抗うつ剤が効いていないと判断されたときは、別の種類に変更したり量を増やすなどの対処が必要になります。その際に、通常は何種類もの抗うつ剤を飲むということは、あまり行いません。それは、多剤投与になると効果や副作用がどの薬剤によるものなのかが、わからなくなってしまうからです。また、薬剤の相互作用の問題も生じてきて、思わぬ副作用が出る場合もあります。通常は単剤投与が基本です。そして、これは保護者やご家族に知っておいてほしことですが、抗うつ剤の開始時や増量時には、不安や焦り、不眠、些細なことに刺激される、衝動的になりやすいといったことが起きることがあります。特に若い人の間では、とんでもない衝動的な行動に出るリスクが少し増加するという報告もあります。念のため、服薬開始時や薬を増やしたときは、注意深く見守ってください。薬は、担当医の指示通りに服用することが何よりも大切です。決して自己判断で薬の量を減らしたり増やしたり、止めたりしないようにしてください。